ページの先頭です
メニューの終端です。

こどもの病気に気をつけて

[2024年3月25日]

ID:129

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

 こどもは、病気に対する抵抗力が大人に比べて弱く、臓器の機能そのものも大人に比べて未熟です。そのために、病気にかかる回数も多く、症状も重くなりがちです。病気の予防・早期発見につとめましょう。

RSウイルス感染症について

RSウイルスとは?

 RSウイルスは呼吸器感染症を引き起こす原因のウイルスです。感染後4日から5日の潜伏期を経て発症します。典型的には鼻水、咳、発熱などの風邪の時と同じ症状が数日続きます。多くは軽症で済み、このまま快方に向かっていきますが、症状が重くなってしまった場合には、咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現します。場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していくことが特徴です。何度も感染し、何度も発病をするウイルスです。1歳までに半数が感染し、2歳から3歳までにほとんどの乳幼児が感染しているとされています。
 RSウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染で、特に家庭内で感染する確率が高い傾向にあります。生後間もなく感染することもあり、低出生体重児や心臓の病気のある乳幼児で重症化のリスクが高いことが知られています。生後1か月未満の新生児がRSウイルス感染症にかかると無呼吸を起こすことがあります。

治療方法は?

 日本ではRSウイルスに対する特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法が主流です。熱がつらければ熱を下げるためのお薬が処方されますし、呼吸がつらければ気管支を拡張して呼吸を楽にするお薬を使用することもあります。

予防方法は?

 予防は手洗いが基本となります。大人であれば咳エチケットも重要です。特に0歳、1歳の子どもが家族にいる方で、咳が出るという場合にはマスクを着用し、感染すると重症化しやすい乳児へ感染させないように予防をしていきましょう。また、子ども、特に乳幼児はおもちゃを舐めたり口に入れたりするため、経口感染のリスクが高まります。小さい子どものいる家庭では、おもちゃをこまめに消毒してください。小さい子どもがいない家庭であっても感染を予防するためにドアノブ、手すり、スイッチなど多数の方が触る部分を定期的に消毒されることが必要です。
消毒はRSウイルス自体がほとんどの消毒剤に対して抵抗力の低いウイルスですので、消毒剤は特定しなくてもよいです。新型コロナウイルスと一緒に対策をしていきたいと考える方は、消毒用エタノールで対策をされるとよいでしょう。

病気の予防・早期発見

予防

 まずは、お父さん、お母さんが以下のことに気をつけましょう。

  1. 手洗いの励行
    トイレの後、オムツの処理後、幼児の排泄介助の後には、必ず石鹸で手を洗いましょう。
  2. 外から帰ったらうがいをしましょう。
  3. 日頃からバランスのよい食事をとり、体力をつけましょう。

 こどもさんもできるようになったら、手洗い・うがいの習慣をつけましょう。

早期発見

 こどもの日頃の状態を知りましょう。
(熱は?食欲は?元気は?睡眠は?便や尿の状態や回数は?)
 「普段と何か違う」、「どこかおかしい」というところが、病気のサインかもしれません。

かかりつけの小児科医を必ずもちましょう

 なんでも遠慮なく相談できるかかりつけの小児科医をもちましょう。赤ちゃんの病気は急に発症することがほとんどなので、「その子のいつもの状態」を知っている医師であれば、病気の程度の判断も、より的確にできます。
 また、次のような様子があるときには、すみやかに小児科を受診しましょう。

  • 発熱した(病気の始まりであることがほとんどです)
  • いつもにくらべて元気がない・食欲がない
  • いつもにくらべて反応が鈍い・ぐったりしている
  • 顔色がひどく悪い
  • 呼吸の様子がおかしい
  • いつもと違う泣き方が続く・泣き方が弱々しい
  • せきがおさまらない
  • 下痢・嘔吐がある
  • 便が白い・赤い・黒い
  • 皮膚や白目が黄色い(強い黄疸)
  • 授乳のたびに勢いよく吐く・吐き方が激しくなる
  • けいれんを起こした
  • 突然頭をカクンカクンとさせる
  • 突然、気を失うような症状がみられる

病気になってしまったら・・・

 発熱したときには、安静とこまめな水分摂取を心がけてください。
 なお、風邪だと思っても、激しい頭痛、嘔吐、発熱などが続く場合や、常にうとうとするといった意識障害やけいれんといった症状があるときには、髄膜炎や脳炎などの恐れもありますので早めに医師の診察を受けましょう。
小児救急の上手なかかり方

予防接種について

 感染症の原因となるウイルスや細菌、または菌が作り出す毒素の力を弱めてワクチンを作り、これを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつけることが予防接種です。予防接種には、予防接種法に基づく定期の予防接種(公費負担)と、予防接種法に基づかない任意の予防接種(有料)があります。任意の予防接種は、保護者と医師との相談によって接種できます。
 予防接種は、感染症から命を守るために非常に有効ですから、体調に合わせてきちんと受けましょう。

  • 定期の予防接種
     四種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)、MR(はしか・風疹)、BCG(結核)、インフルエンザb型(Hib)、小児肺炎球菌、日本脳炎、水痘、B型肝炎ウイルス
    、ロタウイルス、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVワクチン)
    ※令和6年4月から、四種混合(
    ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)とインフルエンザb型(Hib)が五種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ・Hib)となります。
  • 任意の予防接種
     インフルエンザ、おたふくかぜ

こんな病気を知っていますか?

脳脊髄液減少症

 「脳脊髄液減少症」という病気を聞いたことがありますか?「脳脊髄液減少症」は、交通事故やスポーツ外傷など、体への衝撃によって脳脊髄液が漏れ続け、減少することで「頭痛」や「めまい」「吐き気」などのさまざまな症状が慢性的に起こる病気です。患者さんの多くは、日常生活にも支障をきたすほどつらく、深刻な症状があります。
 まだ広く知られていない病気ですが、いつでも誰でも遭遇する日常的な出来事によって引き起こされる病気です。
脳脊髄液減少症

細菌性髄膜炎

 脳や脊髄をおおっている髄膜に、細菌が感染して炎症をおこすのが細菌性髄膜炎です。細菌性髄膜炎は高熱が出てから3日以内に治療を開始しないと命にかかわります。高熱・嘔吐・頭痛が続くような場合はすぐに受診をしましょう。
小児救急の上手なかかり方

お問い合わせ

岩倉市役所健康こども未来部健康課健康支援グループ

電話: 0587-37-3511

ファクス: 0587-37-3931

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

ご意見をお聞かせください

  • このページは役に立ちましたか?

  • このページは見つけやすかったですか?


ページの先頭へ