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音楽のあるまちづくり

  • [更新日:2017年8月29日]
  • ID:2650

音楽のあるまちづくりとは

 岩倉市は、平成元年度にナゴャシティ管弦楽団(現セントラル愛知交響楽団)に対して、岩倉市公民館を練習会場として提供したことをきっかけに、平成2年度から「音楽のあるまちづくり」をスタートさせました。

 平成元年は、折しも時代はバブル経済の絶頂期を迎えようとしており、身の回りにモノがあふれてはいるものの、現実の生活にはゆとりも豊かさの実感もないことの矛盾に多くの国民が気付き始めており、また、地方自治体においては画一的なまちづくりから、個性的で魅力のあるまちづくりを競う「都市間競争」の時代が始まっていました。

 こうした時代背景の下で、セントラル愛知交響楽団との出会いを契機に、岩倉市は「音楽」を新しいまちづくりのキーワードの一つに定めました。

 平成2年度に小・中学校においてオーケストラによる音楽鑑賞会を開催したのを皮切りに、地区サロンコンサート、ポップスコンサート、岩倉駅コンサート、市役所ロビーコンサートなどセントラル愛知交響楽団による演奏会が身近な場所で開催され、また、「音楽のあるまちづくり」を進めていく中で、象徴的な存在であるジュニアオーケストラが設立されるなど、市民が気軽に音楽にふれる機会が数多く提供されました。 


ジュニアオーケストラの練習風景

 岩倉市内には、個人で音楽を楽しんだり、グループで演奏活動をしたりして、音楽に親しむ市民が多くいます。「音楽のあるまちづくり」を目標に掲げてから、市民の音楽に対する関心がいっそう高まり、こうした団体や個人がさらに増えていきました。 

 音楽のあるまちづくりには、市民が大きな役割を果たしてきました。中でも、平成3年に市制施行20周年を記念して、総合体育文化センターアリーナで開催された岩倉第九演奏会は、市民が音楽に積極的に関わるきっかけとなった記念碑的な催しとなりました。 

 第九をうたう会実行委員会を組織して、ボランティアによる歌唱指導やピアノ伴奏者の協力で練習を重ね、演奏会当日には山本直純さんの指揮で430人もの人たちが歓喜の歌を高らかに歌い上げました。

岩倉市制20周年記念 第九演奏会

 この中で音楽の楽しさを体験した市民は、ここで作られた市民・音楽家・行政のネットワークを活用しながら、市民実行委員会を作って大きなイベントを成功させていきました。これ以降、平成5年度には、少年少女合唱団結成のきっかけにもなった、平成いわくら版ミュージカル「不思議の国のアリス」が熊沢辰巳さんの作曲で上演されました。

市民ミュージカル 「不思議の国のアリス」

 また、平成7年度には、若者のロックグループが数多く参加した「五条川野外音楽フェスティバル」、平成6年度には「音楽物語かぐや姫と日中民族楽器合同演奏会」、平成8年には、「音楽のあるまちづくり」を支えるため、市民の有志が企画・運営にあたるミニミニコンサートが、みどりの家で開催されました。コンサートは、出演者をボランティアで依頼して、毎月1回定期的に開かれるなど、さまざまな催しが次々に開催されていきました。

音楽物語かぐや姫と日中民族楽器合同演奏会

 これらの音楽活動において発揮された市民のパワーは特筆すべきものがあり、参加した市民は楽しさを原動力に、音楽を通じたネットワーク作りも行われました。平成9年に市民吹奏楽団が中心となり、22団体の参加で岩倉市音楽連盟が設立されました。音楽連盟は、市民音楽祭、わくわくコンサートの運営を軸に「音楽のあるまちづくり」に貢献してきました。

 このように、市民や音楽家とともにまちづくりに真剣に取り組んできた結果が、音楽通じた豊かな地域づくりにつながっています。

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岩倉市役所

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日曜日(年末年始を除く)は、市民窓口課の証明発行業務を午前8時30分から正午まで実施しています。

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