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岩倉市史跡公園

  • [更新日:2017年9月21日]
  • ID:2718

岩倉市史跡公園

 昭和22(1947)年に、大地町野合地内の畑から、土器の壷が出土しました。これは、弥生中期前半に属するもので、尾張地方北部を中心に分布することが判明し、以後、この土器群は「大地式土器」と称されるようになりました。

昭和26(1951)年、名古屋大学考古学研究室の指導で、壷が出土した一帯の発掘調査が行われました。縄文時代後期や弥生時代中期・後期の土器に混じって、東西約7メートル、南北約4メートルの竪穴住居跡が発見されました。 

この遺跡は尾張平野の弥生文化を知る上で極めて重要であり、昭和29(1954)年3月に、大地遺跡として愛知県指定史跡に指定されました。 

これらの歴史的な発見により、大地遺跡とその周辺の土地を取得して、平成8年4月に市民の歴史学習の場として史跡公園が整備されました。園内には、大地遺跡から発見された竪穴住居を想像復元し、岩倉市指定文化財の鳥居建民家が移築され、本町北廻間にあった道標も移設されました。

烏居建民家は、東町にあった農家の母屋で、元の規模より縮小されて市役所東側に移築されていましたが、史跡公園の整備に伴い再移築しました。「鳥居建て」と呼ばれるのは、主柱が二本あり、梁がこの柱にかかり、その下にツナギが1本横渡しになっており、この形が神社の鳥居に似ていることによります。 

実際に使用されていた当時は、わらぶきで軒は瓦ぶきの普通の農家で、江戸時代に建築された建物です。内部は建築当初のままで、ほとんど手を加えた後がなく、家屋の構造から室町時代における農家の形式を残しており、貴重なものです。 

この史跡公園は、小学生の社会見学や遠足に利用されたり、鳥居建民家を利用した茶会が催されたりして、市民から親しまれています。

岩倉市史跡公園パンフレット

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