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岩倉市の山車

  • [更新日:2024年8月21日]
  • ID:6419

岩倉市の山車について

 岩倉市には、大上市場、中本町、下本町にそれぞれ1台ずつ、計3台の山車があり、現在では、毎年春と夏での山車曳きが名物となっています。
 岩倉の山車の歴史は、江戸時代前期から始まったと言われています。旧暦6月16日には、神明大一社に3台の山車が揃い祇園祭を彩ってきましたが、戦争などにより、昭和30年代には山車曳きは完全に行われなくなってしまいました。山車曳きが復活をとげたのは、市制施行20周年の翌年、平成4年4月の桜まつりからでした。
 3台の山車は、それぞれ約8mもの高さがあり、尾張地区でも最大級を誇ります。春は五条川の桜の中を、夏は提灯の幻想的な光に彩られながら巡行する姿は壮観です。
 現在、山車はそれぞれの町の保存会によって保存・管理されています。山車本体やからくり人形の保存だけでなく、山車曳きにかかる梶方衆の技や、からくり人形の操作やお囃子の継承など、岩倉の山車文化を次世代へとつなぐ活動を行っています。

山車巡行(春・夏)

・春の巡行(桜まつりに合わせて)
 毎年、桜まつりに合わせて3台の山車が岩倉市内を巡行します。3台の山車がくすのきの家で並ぶ姿は壮観です。
 その後、それぞれ五条川の橋の上で桜をバックにからくりを披露する姿は岩倉市の春の風物詩となっています。 
 【春の巡行の様子】
 https://www.city.iwakura.aichi.jp/0000006346.html(別ウインドウで開く)

・夏の巡行(下本町・中本町:8月第1日曜日の前日の土曜日 大上市場:8月第4土曜日)
 下本町、中本町は毎年8月第1日曜日の前日の土曜日に、大上市場は毎年8月第4土曜日に巡行を行います。
 夏の巡行は夕方から夜に行われるため、たくさんの提灯を灯した神秘的な山車を見ることができます。
 【夏の巡行の様子】
  準備中

令和6年度の山車巡行について

 【春の巡行】

  詳しくはこちら(別ウインドウで開く)
 
 【夏の巡行】

  詳しくはこちら(別ウインドウで開く)

下本町山車

 下本町の山車は、岩倉の山車の中でも最も歴史が古く、寛永2年(1625年)に制作されたと伝えられています。木製三段組み立てで、三段目の部分は上下に伸縮します。四本柱の乾(いぬい・北西)柱には、この山車がかつて「杉山」と呼ばれていたことから、今でも杉の枝を縛りつけています。
 からくり人形は5体あり、四本柱内に「菅丞相(かんしょうじょう)」(2体)と「唐子遊(からこあそび)」(2体)、二層目に「ざいふり」(1体)があります。

下本町山車

管丞相(かんしょうじょう)

唐子遊(からこあそび)

ざいふり

中本町山車

 中本町の山車は、寛永3年(1626年)に制作されたと伝えられています。下本町の山車と同様、木製三段組み立てで、三段目の部分は上下に伸縮します。水引きは、名古屋を代表する江戸時代後期の画家、渡辺清(1778年から1861年まで)の手によるものです。
 からくり人形は4体あり、四本柱内に「那須与一(なすのよいち)」(1体)と「チリリ(回転)」(2体)、二層目に「ざいふり」(1体)があります。

中本町山車

那須与一(なすのよいち)

チリリ(回転)

ざいふり

大上市場山車

 大上市場の山車は、寛永6年(1629年)に制作されたと伝えられています。他2町の山車と同様、木製三段組み立てで、三段目の部分は上下に伸縮します。水引きは、尾張藩の御用絵師であった山本梅逸(ばいいつ)(1783年から1857年まで)の手によるものです。
 からくり人形は4体あり、四本柱内に「肩上倒立(けんじょうとうりつ)」(2体)と「乱杭渡り(らんぐいわたり)」(1体)、二層目に「ざいふり」(1体)があります。

大上市場山車

肩上倒立(けんじょうとうりつ)

乱杭渡り(らんぐいわたり)

ざいふり

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