熱中症を予防しよう
からだに熱がこもって、体温調節ができなくなり、脱水症状を起こした状態をいいます。重症になると死に至る可能性があります。
熱中症は、湿度が高ければ気温がそれほど高くなくても発生します。時間帯では午前10時から午後6時に多く発生しています。外出時には、特に注意が必要です。
また、幼い子どもや高齢者は熱中症にかかりやすいため、室内や車内でも注意が必要です。短時間でも幼い子どもを一人にしないようにしましょう。
熱中症は予防が可能ですが、もし発症してしまったときには、正しく対処することが大切です。
熱中症予防4つのポイント
1.熱中症警戒アラートをチェックしましょう
「熱中症警戒アラート」は、暑さ指数(WBGT)(※1)に基づき、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。
・環境省が発表している全国の暑さ指数について、33以上になると予測される地点があるとき、発表されます。
・発表は、都府県単位です。
・発表は1日2回、前の日の夕方5時と、その日の朝5時に行われます。発表の後に、天候が変わっても、発表の追加や取り消しはありません。
※1 暑さ指数(WBGT)とは、人間の熱バランスに影響の大きい気温、温度、輻射熱(※2)、風等から成る温度の指標で、熱中症の危険度を判断する数値として使用されています。
※2 輻射熱とは、日差しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。湿度が高い物からはたくさん出ます。
熱中症警戒アラート発表時の予防行動については
こちら(別ウインドウで開く)をご覧ください。
環境省では、暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートの発表を知らせるメール配信、LINE通知を行っています。
詳しくは、
ホームページ「環境省熱中症予防情報サイト」(別ウインドウで開く)をご覧ください。
2.お互いに見守り、声掛けをしましょう
高齢者、こども、持病のある方、肥満の方、障害者等は熱中症になりやすい方々です。
これらの熱中症のリスクが高い方には、身近な方から、夜間を含むエアコンの使用や
こまめな水分・塩分補給等を行うよう、声をかけましょう。
3.適切にエアコンを使いましょう
昼夜問わずエアコン等を使用して温度調節をしましょう。
4.こまめに水分・塩分を補給しましょう
のどが渇く前にこまめに水分・塩分を補給しましょう。(1日あたり1.2Lが目安)
暑さ指数(WBGT)を調べてみよう
熱中症警戒アラートが発表されていなくても、暑さ指数(WBGT)が28を超えると熱中症にかかる人が急増すると言われています。
また、熱中症警戒アラートの発表単位は都府県ごとなのと、天候や暑さの予測は急に変わることもあるので身の回りの暑さ指数(WBGT)をしっかり確認して、行動することも大切です。
岩倉市付近(名古屋)の暑さ指数(WBGT)をチェック!
環境省 全国の暑さ指数(WBGT)
(別ウインドウで開く)
こんな症状がでたら要注意!熱中症の症状
- 急に元気がなくなる
- 汗が異常にでる・・・水分を欲しがる。
- 顔色が悪い・・・顔色が青白くなり、目線が定まらない。ボーッとしている。
熱中症の赤信号
こんな症状が生じたら、重症の熱中症です
- 高い体温
- 赤い、熱い、乾いた皮膚(全く汗をかかない、触るととても熱い)
- ズキンズキンとする頭痛
- めまい、吐き気
- 意識障害(応答が奇妙である、呼びかけに反応がないなど)
もし熱中症にかかってしまったら…!?応急処置4つのポイント
1 涼しい環境への避難
風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう。
2 脱衣と冷却
- 衣服を脱がせて、体からの熱の放散を助けます。
- 露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やします。
- 氷嚢などがあれば、それを首の辺りや脇の下、股関節の辺りに当てて、皮膚の直下を流れている血液を冷やします。この体温の冷却はできるだけ早く行ってください。
- 深部体温で40℃を超えると全身けいれんなどの症状が現れます。症状も観察しましょう。
3 水分・塩分の補給
- 冷たい水を与えます。
*冷たい飲み物は胃の表面で熱を奪います。大量の発汗があった場合には汗で失われた塩分も適切に補えるスポーツドリンクなどが最適です。 - 水を与えてはいけない人
*「意識障害」があるときには、誤飲する可能性があります。
*「吐く症状」があるときには、胃腸が弱っている可能性があるので、水分は与えません。
4 医療機関へ運ぶ
- 自力で水分摂取できないときは、緊急で医療機関に搬送することが最優先の対処方法です。
*熱中症の疑いのある人を医療機関に運ぶときには、「暑い環境にいた」「いままで元気だった人が突然倒れた」といったような熱中症を強く疑わせるような情報があれば、積極的に伝えてください。
食中毒を予防しよう
気温が高くなる7月から9月は、食中毒が特に多く発生する時期です。
細菌やウイルスが原因の食中毒は、食品内に食中毒菌がいないか、いても食中毒を起こす量でなければ、発生しません。つまり、食中毒菌が住みやすい環境や増える環境をつくらないことが、食中毒予防の基本です。
安全で楽しい食生活を守るため、食中毒に対する正しい知識を身につけましょう。
食中毒予防の3原則
食中毒菌を「つけない・増やさない・殺菌する」の3原則で、食中毒を予防しましょう。